2023.07.05
災害に備えて ~避難行動~
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熊本県内で記録的な大雨となった7月3日、「避難指示」や「高齢者等避難」の情報が発令され、一時、県内224カ所の避難所に163世帯319人が身を寄せる事態となりました。
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サン・サンケアでもスタッフが自身の身の安全を確保しながら、ご利用者さまのお宅への訪問看護や被害が心配なお宅への安否確認訪問を実施し、ご無事であることを確認することができました。
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本日7月5日現在も、県内各地に「避難指示」や「高齢者等避難」の情報が熊本県より発令中で、梅雨が明けるまで、油断の出来ない天気が続きます。
下の図は、警戒レベル1~5までを一覧にしたもので、レベルの数値が高いものほど、危険度も高く、早急な対応が求められます。
そこで今回は、サン・サンケアをご利用の皆さまにも比較的関係の深いと思われる「高齢者等避難」と「避難行動」についてまとめてみました。
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【警戒レベル3】高齢者等避難とは
高齢者等避難とは、災害が発生するおそれがある状況で、災害リスクのあるところの居住者で高齢者に限らず、気象現象や災害等に不安を持っている方にも避難を促す情報です。
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避難の対象となる人は、水害や土砂災害の可能性がある危険な場所にいる方のうち、ご高齢の方や小さな子ども、障害のある方など自力でスムーズに避難することが難しい方や、そうした人をサポートする方たちです。
「警戒レベル3」のうちに安全な場所への避難を始めてください。この時点で避難を始めることによって、災害が発生する前までに、市町村が定めた近くの指定緊急避難場所などへの立ち退き避難を完了することが期待できます。
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避難行動とは
災害時の避難と聞くと、「行政が指定した避難場所への立ち退き避難」を真っ先に思い浮かべますが、洪水・浸水災害においては、それだけではありません。
(⇩内閣府 防災情報ページより)
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普段から、災害が起こったらどう行動するか、家族や周囲でサポートしてくれる方としっかり話し合い、あらかじめ決めておくことが大切ですね。
3年前の豪雨では、人吉市で亡くなった高齢夫婦のうち、妻は足が不自由だったものの夫は元気だったため、2人とも要支援者と位置付けられていなかったため、避難サポートができなかったという悲しい出来事もありました。自力での避難には限界があります。
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日頃から地域で顔の見える関係をつくり、災害時の行動を考えておくことが大事なことはもちろん、非常時には、遠慮や羞恥心を捨て「助けてください」の声を上げることが大事です!