2023.06.21
【NEWS】RSウイルス感染症拡大中
熊本市感染症情報の発生動向速報によると、RSウイルス、感染性胃腸炎、新型コロナウイルス感染症などが増加しており、特にRSウイルス感染症は全国的に増加しています。調べてみたところ、北海道、東京、静岡、岡山など全国各地でもニュースに取り上げられていました。
下のグラフは、2023年第23週の最新状況です(熊本市ホームページより)
グラフをみると、全国・熊本市共に、急激な上昇となっていることが明らかですね‼
■ ■ ■ RSウイルスと対策について ■ ■ ■
RSウイルスによる呼吸器の感染症で、年齢を問わず、生涯に何度も感染と発病を繰り返します。
発症の中心は0~1歳児で、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の子どもが少なくとも1回は感染すると言われています。
.
RSウイルスは子どもが主に発症しますが、再感染する感染症であり、大人も感染します。しかし、感染してもせき等の呼吸器症状のみであるため、感染に気がついていない場合がほとんどで、気がつかないうちにRSウイルスをうつしてしまわないように対策を行うことが必要です。
.
また、高齢者で慢性呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息など)や心疾患などの基礎疾患がある場合、RSウイルス感染症は基礎疾患の重症化や肺炎を誘発するため、乳幼児と同様に注意が必要です。
RSウイルスにはワクチンや特効薬などはなく、治療は基本的に対処療法(病気の症状をやわらげる)しかありません。基本的な感染予防対策である「マスク」「うがい」「手洗い」や「手指消毒」をしっかり行い、ウイルスが体内に入ってこないようにすることが重要です。
.
人込みや、せき等の症状が認められる場合はマスクの着用を行いましょう。
.
流水・石けんによる手洗い、アルコール製剤による手指消毒などをしっかり行いましょう。
RSウイルスは子どもが主に発症しますが、再感染する感染症であり、大人も感染します。しかし、感染してもせき等の呼吸器症状のみであるため、感染に気がついていない場合がほとんどです。気がつかないうちに子どもへRSウイルスをうつしてしまわないように対策を行うことが必要です。
.
近年のコロナ禍、私たちは、マスクをしたり、人込みや3密を避けるということを真面目にしっかりと守ってきたため、ウイルスと接触する機会が殆どなくなり、様々なウイルスに対する免疫が減少しました。しかし、先月コロナも5類感染症に分類されてマスク等が一斉に解禁になり、免疫が減った状態で急に人と人との密なかかわりが増えたため、現在はウイルス感染や細菌感染が非常に増えやすく、収まりにくい状況だと思います。
.
コロナ禍ほど厳密に感染対策をするのは難しいことですが、自分が住む地域の感染症の状況や、その対策を知ることは、自分を守り、家族を守り、周囲の方々を守ります。
.
人と人とのかかわりで成り立つ訪問看護。私たちサン・サンケアでは、今後もご利用者さまに安心してサービスを受けて頂けますよう、必要な感染対策はしっかりと行ってまいります!